
ドバイは、その魅力的な投資環境と税制、そして経済成長により、世界中の投資家にとって注目の的となっています。不動産投資を通じて長期滞在を可能にするゴールデンビザプログラムは、その一環として特に注目されています。
2024年には、モーゲージ(銀行融資)を利用した不動産投資や、分割支払いプランが提供されるオフプラン(未完成物件)投資に対するビザ発給の要件が緩和され、さらにビザが取得しやすくなりました。
ドバイは自ら法人を設立し、オーナーが労働ビザを取得することも可能ですが、6ヶ月ごとにUAEに入国することが維持条件になっているため、日本在住者の場合はその点が負担となります。他方で、ゴールデンビザと投資家ビザにはこの要件がないため維持が容易で、許可を取得すれば国内での就労も可能です。家族のビザスポンサーになることも可能です。
また、労働ビザの場合は、2年ごとにビザの更新費用を支払う必要がありますが、10年ゴールデンビザであればこのコストが抑えられます。
本ガイドでは、10年更新のゴールデンビザと2年更新の不動産投資家ビザの取得について、必要な要件や手続きについて詳しく解説します。
*以下、執筆時点の価格レートで計算しています。
10年ゴールデンビザの取得
最低投資金額:2百万ディルハム(約8,400万円、複数物件合算可)
共同所有権の場合:所有権を共同保有している不動産の場合は権利証に自らの保有割合が記載されており、権利証上の自らの保有分が2百万ディルハムを超えている必要があります。(複数物件を合算することも可能)
モーゲージを利用する場合:従来の1百万ディルハム以上の払込要件は撤廃されました。物件の価値が2百万ディルハム以上であればモーゲージの有無や返済割合に関係なく申請可能になりました。
オフプランを利用する場合:同じく2百万ディルハム以上の物件への投資が必要です。ペイメントプランを利用する場合は支払割合に関係なく申請可能になりました。
手続き
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投資の完了: 不動産投資を完了し、必要書類を準備
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書類の準備: 公証され、正式にアラビア語に翻訳された申請書類を準備
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健康診断: 血液検査とレントゲン等、感染症等の確認
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申請の提出: 指定されたオンラインポータルまたはセンターで申請
必要書類と申請費用
- 不動産の権利証または電子権利証、パスポート、個人写真、UAE ID(該当する場合)
- 申請費用:9,884.75 ディルハム(10年ごとに発生)
- その他に申請代行費用、書類の翻訳費用、公証費用等が必要です。詳しくはお問い合わせください。
2年不動産投資家ビザの取得
最低投資金額:750,000ディルハム(約3,150万円)
所有権:物件価格が750,000ディルハム以上であれば申請可能。
モーゲージを利用する場合:物件価格が750,000ディルハム以上であればモーゲージの有無に関係なく申請可能ですが、物件価格の50%以上、または375,000ディルハムを銀行に返済している必要があります。
オフプランを利用する場合:物件価格が750,000ディルハム以上であれば申請可能ですが、物件価格の50%以上、または375,000ディルハムをデベロッパーに支払いしている必要があります。
手続き
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投資の完了: 不動産投資を完了し、必要書類を準備
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書類の準備: 公証され、正式にアラビア語に翻訳された申請書類を準備
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健康診断: 血液検査とレントゲン等、感染症等の確認
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申請の提出: 指定されたオンラインポータルまたはセンターで申請
必要書類と申請費用
- 不動産の権利証または電子権利証、パスポート、個人写真、UAE ID(該当する場合)
- 申請費用:10,212 ディルハム(更新時は7,958.50ディルハム)
- その他に申請代行費用、書類の翻訳費用、公証費用等が必要です。詳しくはお問い合わせください。
詳細な情報については、10年ビザの公式情報および2年ビザの公式情報をご覧ください。ドバイホームは不動産取得に伴うゴールデンビザの取得支援も可能ですので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
注:本記事の記載内容は2024年6月時点の情報、為替レートに基づくものであり、変更の可能性がございます